峡陽文庫

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2017年 02月 11日

甲府城 数寄屋曲輪

【舞鶴公園(甲府名所)】
甲府城 数寄屋曲輪_f0191673_22455059.jpg 甲府城跡の自由広場(鍛冶曲輪)から見た、大正後期から昭和初期における数寄屋曲輪の景観である。
 写真の左に建つ洋館は、当時公会堂として使用されていた機山館であるが、曲輪への石段左側に四阿やその脇の門も含め、現在は残されていない。














【現在の同位置】
甲府城 数寄屋曲輪_f0191673_22464663.jpg 平成2年からの舞鶴城公園整備事業により整備された、上記写真の現在の景観である。























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# by kaz794889 | 2017-02-11 23:13 | 甲府城 | Comments(0)
2017年 01月 02日

徳栄山 妙法寺 総門

【小室山 妙法寺 総門】
徳栄山 妙法寺 総門_f0191673_11462036.jpg 南巨摩郡富士川町小室の日蓮宗寺院である徳栄山妙法寺は、役行者により仁王山護国院金胎寺として開山された真言宗寺院であったが、文永11年(1274年)に住持の恵頂が日蓮との法論に破れて日蓮宗に改宗し、その際に寺号を日蓮が銘した徳栄山妙法寺としている。
 恵頂は鞍馬山で修験道を修め、東国33国の山伏の頭領となった人物といわれ、改宗とともに日伝と改めている。

 妙法寺は国道52号線から畔沢川に沿って3㎞ほど入った地にあり、この寺に向かう最初の建造物がこの総門である。
 妙法寺は安政元年、明治41年、昭和47年の火災により諸堂が焼失しているが、総門は山門との間に参道があるため前述の焼失は免れているのではと思われる。





【現在の妙法寺総門】
徳栄山 妙法寺 総門_f0191673_11390396.jpg 現在の総門である。
 総門を潜り山門に向かう道は参道となっており、往時は旅籠、茶店、などが並ぶ門前町となっていた。
 現在も、参道の両側にはかつての旅館らしき建物や古い民家が残されており、門前町の面影を僅かに残している。

















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# by kaz794889 | 2017-01-02 12:49 | 小室山 妙法寺を歩く | Comments(0)
2016年 11月 03日

山梨県庁旧館三階からの景観

【旧県庁舎三階北側の景観】
山梨県庁旧館三階からの景観_f0191673_14410616.jpg 「昭和5年12月20日 午後二時 快晴 県庁舎三階ヨリ議事堂附近ヲ望ム」と記録された、県庁旧館三階から北側、甲府駅方面を写した写真である。

 撮影位置と撮影方向のイメージは、後記の山梨県庁舎配置図のとおりである。

 山梨県庁旧館は、昭和2年10月1日に起工、同5年3月31日に山梨県庁舎として竣工しており、現在は山梨県議会議事堂とともに山梨県指定の文化財として保存、活用されている。

 二階部分が渡り廊下でつながっている後方の建物が、山梨県議会議事堂である。旧館の竣工後、間もない時期であるためか、写真にも写るとおり、構内の附属建物はまだ建設段階であり、雑然とした様子となっている。


 また、議事堂の後方に写る洋館は、甲府駅前東側に甲府駅開業と同時期に建設された甲府運輸事務所の庁舎であり、その右側及び後方は甲府駅の構内である。





【山梨県庁舎配置図】
山梨県庁旧館三階からの景観_f0191673_14405758.jpg 旧館竣工当時の県庁構内の庁舎配置図である。
 配置図の「庁舎本館」の左側の青色矢印の位置と方向が上記の写真の撮影方向等である。

 庁舎本館の後方に「倉庫」の記載があることから、上記の写真の右側に写る瓦葺の建造物は、倉庫に該当する建造物と考えられる。  
 また、写真に写る構内の状況から、県会議事堂の左側に記載されている「衛生検査所」等の附属庁舎はまだ建設途中であることが窺えられる。

















【山梨県庁旧館の背面】
山梨県庁旧館三階からの景観_f0191673_14412211.jpg 県庁旧館背面の現状である。赤丸表示したいずれかの窓から、上記の写真が撮影されたものと推察される。






















【山梨県庁旧館】
山梨県庁旧館三階からの景観_f0191673_14320668.jpg 県庁旧館正面の現状である。
























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# by kaz794889 | 2016-11-03 15:23 | Comments(0)
2016年 10月 23日

第十銀行 営業案内

【株式会社 第十銀行 営業案内】
第十銀行 営業案内_f0191673_12380127.jpg 山梨中央銀行の前身である第十銀行は、銀行類似会社である「興益社」として明治7年6月1日に開業し、その後明治10年4月15日に第十国立銀行として営業を開始した後、「国立銀行満期前特別処分法」に基づき、明治30年1月1日に株式会社第十銀行として営業を開始している。

 写真は、明治34年4月28日に本店営業室の大改修が完了した後に、顧客に対して配布された「株式会社 第十銀行 営業案内」と題する、本文23頁、附録17頁の小冊子形式の営業案内である。
 その内容等について『創業百年史』(昭和56年3月 山梨中央銀行発行)には「営業内容等を丁寧かつ平易に説明した当行最初の営業案内である。当時としてはきわめて斬新な印刷物で、預金銀行として顧客に対し深い配慮が払われている。内容は「店内の各係」や「店内の金銭受入れ支払いの手続」等の懇切な説明に加え、「諸預金」「貸付金及手形割引」「為替・荷為替・代金取立」等主要業務の説明や、コレスト類・印紙税の一覧などを掲載し、顧客の便を図った。」と記されている。

















【明治40年代の第十銀行本店社屋】
第十銀行 営業案内_f0191673_12380607.jpg 明治34年に営業室の大改修を完了した当時の第十銀行本店は、旧島田組の建物の老朽・狭隘化により、明治22年11月に竣工した建物である。

 [当初の本店社屋については下記を参照]
  「島田組と山梨第十国立銀行」
   http://kaz794889.exblog.jp/11699021/
 
 写真は本店営業室の大改修御、明治40年代の第十銀行本店社屋である。(英国風門燈のついた正面の門は、大正13年3月に竣工した新社屋建設にあたり、当時の甲府商業学校(現在の甲府市立甲府商業高等学校)の正門として移築されている。)







在の同位置(山梨中央銀行 本店)】
第十銀行 営業案内_f0191673_12374030.jpg 第十銀行本店社屋の位置には現在、第十銀行と有信銀行の合併により、昭和16年12月1日に発足した、山梨中央銀行本店社屋が置かれている.



















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# by kaz794889 | 2016-10-23 13:57 | 銀行 | Comments(0)
2016年 09月 24日

旧妙法神堂境内の石造物

【旧妙法神堂境内の石造物】
旧妙法神堂境内の石造物_f0191673_11514155.jpg 旧増穂町と旧鰍沢町の境となる戸川に架かる戸川橋の南側、国道線から小室山妙法寺に通ずる小室路の分岐点脇にある、道路から数段高い石積みの植え込みに、何基かの石造物が建てられている。



















【遠忌塔】
旧妙法神堂境内の石造物_f0191673_11515075.jpg 植え込みの中央に建つ正面中央に「南無妙法蓮華経」と刻まれた塔本体の高さ3.4m、幅2.1m、台座を含め4.4mの石塔は、文政12年10月13日に、日蓮の550年遠忌報恩のために建立された遠忌塔である。
 また、遠忌塔の右側には正面中央に「南無妙法蓮華経」と刻まれた元禄7年7月13日に建立された高さ1.87mの法界塔が建てられている。法界塔は小室山を法界に見立て、ここから小室山に至るための仏域が始まるとの趣旨で建立されたものと云われており、法界塔が存在するこの場所が、小室山に至る参道入口であることを示しているという。












【大正期の石造物】
旧妙法神堂境内の石造物_f0191673_11520784.jpg これらの石造物が建つこの場所は、文政2年2月に建てられた妙法神堂の旧境内地であり、現在の妙法神堂は小室路の向かい側に移されている。

 写真は大正初年頃の旧妙法神堂境内の状況である。
















【現在の妙法神堂】
旧妙法神堂境内の石造物_f0191673_11522081.jpg 国道52号線に面する、現在の妙法神堂の状況























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# by kaz794889 | 2016-09-24 22:33 | Comments(0)