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2017年 05月 13日

旧日川村役場

【日川村役場】
旧日川村役場_f0191673_14482351.jpg 日川村は明治8年6月、山梨郡 一町田中村、歌田村、上栗原村、下栗原村、中村の五か村合併により成立した村である。
 (その後、山梨村、日下部町、八幡村、加納岩町、後屋敷村と合併し、現在は昭和29年7月1日に誕生した山梨市の一部となっている。)

 日川村役場庁舎は、昭和3年3月に同村下栗原1064番地への建設が決定し、同年7月に鉄鋼コンクリート二階建ての庁舎が落成している。
 






















【旧村役場跡に建つJAフルーツ山梨 日川支所】
旧日川村役場_f0191673_14500062.jpg 日川村役場の跡には、現在、JAフルーツ山梨 日川支所が建てられている。






















【現在も残る旧日川村役場の門柱】
旧日川村役場_f0191673_13260229.jpg

 旧村役場庁舎は既に取り壊されているが、当時の門柱が現在も残されている。






















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# by kaz794889 | 2017-05-13 13:58 | 役場 | Comments(0)
2017年 05月 07日

商店の包装紙22 『松壽軒 長崎』

【松壽軒 長崎の包装紙】
商店の包装紙22 『松壽軒 長崎』_f0191673_08054073.jpg

 「にしごおり、和菓子の世界」展を南アルプス市野牛島のふるさと文化伝承館で観覧した際、西郡の和菓子店としてイメージした店舗の一つが、かつての五明村荊沢の「松壽軒 長崎」である。

  [『にしごおり、和菓子の世界』展]
    http://kaz794889.exblog.jp/27784517/

 掲載の包装紙は、同店で昭和初期頃に使用されていたと思われるものである。
 「山梨・まち「見物」誌 ランデブー vol17」(2004年10月)の松壽軒 長崎の4代目店主へのインタビュー記事等によれば、創業は明治24年、創業時には翁飴という水飴と、砂糖や寒天を煮詰めた飴を製造しており、二代目店主が煎餅や餅菓子を製造するようになったという。
 なお、同展に展示されていた南アルプス市内における和菓子店の所在地を記した地図によると、松壽軒長崎は4代目主人が亡くなられた後、営業を止められたとのことである。


  
















【松壽軒 長崎の店舗正面】
商店の包装紙22 『松壽軒 長崎』_f0191673_15113022.jpg

 駿信往還(国道52号線)沿いの、大正末期に建設された松壽軒長崎の店舗である。 
 同店舗は平成10年1月16日に国の登録有形文化財に指定されている。
 なお、同店舗について「山梨の文化財ガイド(山梨県内の国・県指定文化財のデータベース)」(山梨県の公式HP)には次のとおり記されている。

 和菓子づくりを営む家の店舗。韮崎から静岡へと通じる国道52号(富士川街道)が鍵の手に曲がる場所に位置する。寄棟造、平入の土蔵造町家で、軒先を持送状に3段に重ねるなど重厚な外観を持つ。街道の要所に建つ老舗として広く親しまれている。










【同店舗の北側側面】
商店の包装紙22 『松壽軒 長崎』_f0191673_15121756.jpg

























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# by kaz794889 | 2017-05-07 09:16 | 商店の包装紙 | Comments(0)
2017年 05月 06日

「にしごおり、和菓子の世界」展

【「にしごおり、和菓子の世界」展のチラシ】
「にしごおり、和菓子の世界」展_f0191673_15104364.jpg

 南アルプス市の「ふるさと文化伝承館」で5月17日まで開催している『にしごおり、和菓子の世界』展をこの連休中に観覧した。
 当日は同館職員の方から展示内容についての説明を受けながら観覧することができ、同展開催の趣旨とその内容について理解を深めることができた。

 同展の観覧でまず確認したのは「なぜ、西郡(南アルプス市)で和菓子の世界なのか」についてであった。
 説明によれば「南アルプス市内を貫く駿信往還を利用する往来者による需要や、西郡地域内に所在する社寺の祭事における利用が多かったことなどから、南アルプス市内には昭和初期時点で約50軒の和菓子店が存在(現在も十数店余が営業中)していたことによる。」とのことであった。
 菓子職人が使用した木型などの展示品の中で興味深かったのは、南アルプス市内における和菓子店(既に現在は店を閉めている店舗を含む。)の所在地を示した地図とともに、創業時期と創業者が修業した県内外の店舗についてまとめた表である。
 展示されている同表によれば、継続調査中の一部店舗はあるものの、山梨県内で修行した創業者の多くは、甲府市内の松林軒、満壽太、吟月といった和菓子店で修業を積んでいる。

 今回展示された和菓子以外でも、駿信往還沿いには多くの造り酒屋所在し、県内における近世俳諧文化の中心地域であったなど、甲州街道沿い以上に経済・文化が融合した地域であったことから、今後もこうした地域性に基づく企画展示を期待したい。







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# by kaz794889 | 2017-05-06 16:54 | Comments(0)
2017年 03月 04日

没後100年 野口小蘋 展

【『没後100年 野口小蘋』展のパンフレット】
没後100年 野口小蘋 展_f0191673_15490762.jpg 本年は大正6年2月17日に71歳で亡くなった、野口小蘋(のぐち しょうひん)の没後100年にあたる年である。
 甲府柳町の造り酒屋である十一屋、野口正章との結婚を機に、甲府で一時期を過ごしたことなどから、山梨ゆかりの南画家として知られている。
 山梨県立美術館は昭和53年11月3日の開館以来、『明治の才媛 南画 野口小蘋展』(昭和57年6月5日~7月11日)、『野口小蘋と近代南画展』(平成17年4月23日~6月5日)、『十一屋コレクションの名品展』(平成24年12月15日~2月11日)などの小蘋に関する展示会を催している。

 没後100年にあたる本年、山梨県立美術館において『没後100年 野口小蘋展』(開催期間:平成29年1月21日~2月26日)が開催されていた。
 
 

 



















【山梨県立美術館入口に掲出された看板】
没後100年 野口小蘋 展_f0191673_16034681.jpg 野口小蘋は野口正章との結婚前、明治8年から翌9年にかけて甲府に滞在(甲府横近習町の豪商である大木喬命宅の北側住宅)。
 明治10年に野口正章との結婚した後、明治12年に野口家の本家である滋賀県蒲生郡桜川から、野口家の商舗である甲府柳町の十一屋に移り、明治15年夏に東京に移るまでの間、甲府に滞在している。
 
 『野口小蘋と十一屋』
 http://kaz794889.exblog.jp/18580226/

 














【「玉山」時代の短冊[部分]】
没後100年 野口小蘋 展_f0191673_15582301.jpg 小蘋の雅号を用いる以前、10代の頃は「玉山女史」を雅号として用いていた。
 


























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# by kaz794889 | 2017-03-04 17:35 | Comments(0)
2017年 02月 25日

村松新道と村松醤油店


【東方向からの村松新道入口】

村松新道と村松醤油店_f0191673_12245821.jpg 
 城東バイパスの延長に伴う道路の取り付け工事により、既に消滅している、村松新道の遊亀通り側からの入口である。
 ※ 村松新道に関する由来の詳細は、『村松新道と村松甚蔵』を参照
  http://kaz794889.exblog.jp/22881272/ 
  
















【村松新道東側入路附近】
村松新道と村松醤油店_f0191673_12244476.jpg 
 村松正三が経営した醤油、味噌醸造業、上野屋 村松醤油店のあった甲府市柳町78番地の現状である。  
 写真の右側が遊亀通りに面した村松新道東側入路であり、昭和3年3月に村松新道が開通している。 
 写真左側の山梨中央銀行柳町支店は、昭和22年10月6日にこの場所に移転新築され、昭和39年8月に写真の建物が建設されている。なお、道路取付工事のため、同支店は別の場所に新築移転している。
 













【村松新道の地籍図】
村松新道と村松醤油店_f0191673_12430387.jpg 赤色で囲んだ部分が村松醤油店の敷地であり、敷地を貫く南北の道路が村松新道である。






























【上野屋が醸造していた醤油ラベル】
村松新道と村松醤油店_f0191673_12253565.jpg 村松醤油店が醸造していた醤油の一つである、「キッコームラ」のラベルである。
 



















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# by kaz794889 | 2017-02-25 13:42 | Comments(0)