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2011年 03月 20日

甲府駅前の飲食店街に残る祠跡

【飲食店街に残された祠跡①】
甲府駅前の飲食店街に残る祠跡_f0191673_1730124.jpg


 甲府駅前の飲食店街に建物に囲まれたながら残っている祠跡である。

【飲食店街に残された祠跡②】
甲府駅前の飲食店街に残る祠跡_f0191673_17311565.jpg


 フェンスに閉ざされ、その中に立ち入ることはできない状態になっているが、既に祠は取り残され、その台座と石灯篭だったと考えられる基礎部分などが残されているが、石鳥居はほぼ原型が保たれており、そこに鳥居の建設年と山梨開発協会が献納した旨が刻まれていることがフェンス外から確認できる。
 また、奥のブロック塀には鉄の扉が取り付けられていることから、(確定はできないが)この場所は、甲府駅前通りで掘削された甲府温泉の源泉の一つと、その守り神としての祠跡ではないかと考えられる。

【『新興の甲府温泉』パンフレット】
甲府駅前の飲食店街に残る祠跡_f0191673_17315139.jpg
 甲府温泉の成り立ちについては、既に当ブログに掲載したところである。
 昭和11年9月に常盤町通の周辺で温泉が湧出した後、甲府駅前通でも、昭和12年に山梨開発協会、東柳屋、清水屋、西柳屋、常盤などの旅館等数軒が共同で温泉を掘削し昭和12年に湧出している。
 県庁所在地の中心部に温泉が湧く都市は全国的にも少ないことから、甲府市の観光事業はこの温泉を主体とした構想のもとで進めていた時期があり、常盤町通と甲府駅前通で湧出した温泉を総称して甲府温泉と呼び、パンフレット等により広く観光宣伝が行われていた。



【『新興の甲府温泉』パンフレットの内容】甲府駅前の飲食店街に残る祠跡_f0191673_17324236.jpg



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by kaz794889 | 2011-03-20 19:21 | Comments(0)


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