峡陽文庫

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2008年 10月 09日

『岡島』

 甲府市街のランドマークとして、昭和10年代に二つのデパート・百貨店が登場しました。
 そのひとつが、岡島です。
  天保14年。甲府柳町で呉服・両替商として創業し、江戸から明治へ、大黒屋・岡島呉服店として、近代商業のさきがけである「正札販売」や、座売りから陳列販売といった新しい形を取り入れて発展してきたようです。
【参考文献:『岡島百五十年の歩み』】
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  大正11年に百貨店構想のさきがけとしての洋風新店舗が完成し、昭和12年7月には2階建てであった店舗を3階建てに拡張し、その3階には食堂を設置しミニ百貨店を実現しました。
-大正11年建設の店舗-
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-昭和12年の拡張店舗-
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  その後、昭和13年10月1日に地上一部5階建ての岡島百貨店がオープンしました。
  当時、戦時下における統制の中で種々の制約を受けながらの建設であったようです。f0191673_23133711.jpg


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【観光都市・甲府 路樹繁る昭和通り風景】
 現在の岡島前、常盤通りを東方向から西方向への景観です。夏の風景のようですが、道路に車の影は全く見えません。当時、常盤通りは昭和通りと呼ばれていたようです、岡島の正面右壁面に「堅忍持久」の垂れ幕が掲げられていた時代です。

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# by kaz794889 | 2008-10-09 23:40 | 史料 | Comments(2)
2008年 10月 08日

絵葉書で見る山梨 6

【帝室林野局甲府支庁】
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 皇室の財産を管理するための役所として、明治39年8月に御料局甲府支庁が開設され、明治41年に帝室林野局甲府支庁と改称されました。
この建物は御料局甲府支庁の開設から2代目の建物です。
 「帝室林野管理局」から、大正13年に「帝室林野局」に改称していることから絵葉書の景観は大正後期と思われます。
甲府市百石町48番地(現在:甲府市丸の内3-28-)に所在していました。なお、昭和初期には帝室林野局東京支庁甲府出長所と更に改称されています。

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# by kaz794889 | 2008-10-08 20:38 | 絵葉書で見る山梨 | Comments(0)
2008年 10月 07日

絵葉書で見る山梨 5

【日本メソヂスト甲府教会 献堂式記念】
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 『郷土風景』と題する昭和8年発行の版画集の中に、甲府教会を題材とした「教会風景」という作品があり、作品解説の冒頭に「ポプラの木立の向ふにゴシック風な建築美を見せてゐるのは甲府キリスト教会。」という件があります。絵葉書に写るのは、その甲府教会です。
  大正5年6月に甲府市桜町60番地(現在:甲府市中央2-8-12)に2代目の甲府教会として建設されましたが、昭和20年の甲府空襲で焼失しました。
  なお、最初の甲府教会は土蔵造り平屋建で、明治24年5月に建設されたものです。

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# by kaz794889 | 2008-10-07 21:45 | 絵葉書で見る山梨 | Comments(0)
2008年 10月 06日

新興の甲府温泉

【泉都甲府】
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 鳥瞰図絵師、吉田初三郎が描く「泉都甲府」です。
 夜の灯りがともる甲府市街に、温泉の湯煙を描いています。
 
 昭和9年5月に、湯村山麓の万寿森での温泉湧出成功を目にした甲府市内の旅館や温泉業者が温泉掘削を始め、昭和11年から12年の間に相次いで温泉湧出に成功し、市内の主要旅館が内湯を設け、銭湯も温泉を掘削するなど、市街に温泉が湧出し甲府温泉が形成されていったようです。



【新興の甲府温泉】
 『新興の甲府温泉』のチラシには、「甲府十一萬の街の中央各所に最近高温度の温泉が湧出してゐる。中央線が電化して、新宿━甲府間は僅か三時間余り、観光に、商用に甲斐路の往くさ帰へるさに、その旅情の疲れを慰めることの出来る観光都市にふさはしい、恵まれた唯一の温泉郷である。」とあります。
 こうした、観光や保養をメインとしながらも、「新興の甲府温泉」のタイトルの下にある『体位向上 温泉報国』の文字が、来るべき次の時間を暗示しているように感じます。

-甲府温泉旅館連盟発行-
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 -甲府市役所 甲府観光協会発行- 

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# by kaz794889 | 2008-10-06 23:54 | 温泉 | Comments(0)
2008年 10月 05日

根津記念館

【根津記念館(山梨市正徳寺296)訪問記】
 正式開館は10月11日からですが、10月4日(土)、根津記念館の特別観覧会に行ってきました。
 

 『根津記念館とは次のとおりです。(山梨市発行のパンフレットによる)』
 
 近代日本を代表する事業家の根津嘉一郎翁の生家を保存、活用する施設です。記念館の敷地は約6,700㎡、そこに国の登録有形文化財である長屋門、旧主屋、土蔵など昭和初期の建造物があり、それに加えて設計図により復原した青山荘と茶室、それらすべてが和風建築の粋をこらしたものであります。そして富士山を借景にした庭には池と見事な黒松があり、根津嘉一郎翁の気概を象徴しています。

 
 山梨市の「広報 やまなし」10月号に、記念館のオープン特集として根津嘉一郎を特集しています。山梨市のホームページからご覧いただけると思います。
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 根津記念館は根津の生家ですが、根津自身は、明治30年代には東京に進出していたため、生家は根津の兄である根津一秀が継ぎました。
 登録有形文化財として現在に残されている建物は、昭和7年から10年にかけて根津の関与の元で整備されたそうです。
 根津一秀が明治37年に9月に亡くなった後は、娘(たか)の婿である、啓吉が継いでいます。
 (啓吉は、貴族院議員などを歴任した中巨摩郡常永村の内藤宇兵衛の弟です。)
 今回、記念館を見学し、県内有数の200町歩を有する大地主の、地主経営の場としての観点から旧主屋や土蔵などの残された建造物を見ましたが、印象深いものを感じました。

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[長屋門]
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[旧主屋・玄関]
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[旧主屋・中庭から]
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[土蔵]
※ 三階建の文庫蔵として使用された土蔵であり、旧主屋と連接しています。
 内部も公開しています。今回最も印象深い建物でした。
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[倉庫・展示棟]
※ 向かって左側が常設展示棟(根津の生涯について展示)、右側が企画
 展示棟(10/11のオープン当日から根津家ゆかりの美術品を展示する
 そうです。)
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# by kaz794889 | 2008-10-05 18:47 | 根津嘉一郎 | Comments(2)