峡陽文庫

kaz794889.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

<   2010年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧


2010年 07月 24日

戦時期の山梨 1 国旗の出ている町

━国旗の出てゐる町━
f0191673_23354071.jpg


 甲府市立富士川国民学校の三年生が昭和17年頃に描いた「国旗の出ている町」と題した絵である。
 我々はその頃の写真や真珠湾以降の戦時中という時代背景から、当時の社会風景はどうしても白黒のイメージが強いところであるが、国民学校三年生という10歳前後の少年が描いた甲府市内の風景の印象として、あたり前であり当然のことではあるが、こうした彩色のある風景が現実として存在していたことに、少なからずの違和感を抱いてしまうものである。
 
 昭和17年10月頃、「国旗の出ている町」は戦地の兵士に対する慰問絵葉書として、逓信省が所管する当時の逓信博物館から、全国の国民学校生徒が描いた12枚の絵を絵葉書とし、12枚1組の「皇軍慰問ゑはがき」として発行されたものである。 

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へ ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。

by kaz794889 | 2010-07-24 23:58 | 戦時期の山梨 | Comments(2)
2010年 07月 19日

財団法人 山梨以徳会

【財団法人 山梨以徳会】
f0191673_14292734.jpg 


 山梨以徳会は犯罪者予防更生法、更生緊急保護法及び執行猶予者保護観察法に規定する保護対象者に対する自立更生に必要な援護を行うことを目的とし、大正14年に設立された団体である。
 その前身は、「出獄者保護慈善会」(当ブログにおいてその詳細はアップ済。)を嚆矢とし、明治40年2月には「財団法人山梨慈善保護会」となり、その後「山梨以徳会」と改称され現在に至っているものである。


━山梨以徳会 全景━
f0191673_14341915.jpg


 財団法人山梨慈善保護会から山梨以徳会への改称後、昭和4年には賞勲局から褒賞条例内規による優秀な公益団体として認定され、昭和14年3月の司法保護事業法の制定以来、同法第一条に掲げる者の収容及び一時保護事業を行ってきたが、昭和20年7月の甲府空襲により、施設の全てを焼失している。
 写真は昭和初期の山梨以徳会の風景である。

【建築之碑】
f0191673_14301130.jpg


 山梨以徳会の敷地内に建つ「建築之碑」である。
 明治45年2月に建立されたこの石碑には、現在地に敷地の提供を受けた山梨慈善保護会の施設が明治45年2月に竣工したことを記念し、同会の発足から施設竣工までの沿革が山梨慈善保護会長であり当時の山梨監獄の典獄であった渡辺武直の撰文として刻まれている。

【「山梨慈善保護会寄附行為」冊子】
f0191673_1752398.jpg
 明治23年に設立された出獄者保護慈善会は、設立当初その事務所を山梨県監獄教務課の一部に置き、収容施設を別の場所に仮設していたが、事業の進展より不便も少なくなかったことから、明治38年9月に当時の甲府監獄の典獄であった佐藤光二の提唱により山梨県内の有志多数による賛意を求めて増資を図り、組織の基礎を充実させ、明治40年2月に財団法人山梨慈善保護会の設立許可を得ている。
(佐藤光二は会の設立許可後である、明治40年4月に和歌山看護の典獄として転任し、青森監獄の典獄であった渡辺武直が甲府監獄の典獄として着任している。)
 甲府監獄が甲府駅前に立地していることから、明治36年には監獄の移転運動が始まり、同39年7月には当時の西山梨郡里垣村字梅ヶ坪に用地が確保され明治45年4月の完成に向けた新築移転工事が着工されたことから、明治44年9月1日に山梨慈善保護会の名誉会員でもある若尾民造から甲府市東青沼町162番地(現在:甲府市青沼2-22-1)の敷地237坪、家屋2棟、物置1棟の敷地及び建築寄附を受け、この場所に山梨慈善保護会の事務所が設立されている。
 なお、明治45年3月発行の左記の冊子には、山梨慈善保護会の会務細則、取扱手続等が記されている。



【「賛助会員証」及び「寄付金領収証」】
f0191673_14404627.jpg


 山梨慈善保護会の発足当時、県内各地の有志に対する賛意として寄附金を募った際に発行された領収書と山梨慈善保護会賛助会員証である。いずれも、明治39年6月18日の発行となっている。


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へ ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。

by kaz794889 | 2010-07-19 19:10 | Comments(0)
2010年 07月 18日

春日町通り 2

━甲府市 春日町通り(甲府名所)━
f0191673_2210258.jpg


 春日町通りについては、前回も当ブログにアップしているが、今回は南から北方向に向けた春日町通りである。
 右側のビルは岡島百貨店である、ビルの壁面に掲げられた「国勢調査」の垂れ幕から、昭和15年夏頃の様子と推測できる。
 左側の「温泉旅館」の看板は東洋館であり、その奥が富士本写真館、その奥が常盤町通りに面した野々垣写真館である。

【現在の同位置】
f0191673_2291910.jpg


 この一帯は昭和20年7月の甲府空襲で焼失しているが、岡島百貨店のビルだけは内部は焼失したものの、その外観だけは焼失を免れている。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へ ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。

by kaz794889 | 2010-07-18 22:21 | 甲府市街点描 | Comments(0)
2010年 07月 11日

春日町通り

━(甲府市) 春日町通り━
f0191673_20492153.jpg


 春日町は明治8年から昭和39年の甲府市内の町名である。
 明治維新前、この地域は甲府城郭内の武家屋敷地であった中小路を改称して成立し、甲府城内外の壕の埋め立てと道路新設工事により新たな町となった地域である。
 甲府市街地の中心に位置し、市内の繁華街の一つである。
 町名は同時期に成立した錦、紅梅、桜といった各町と同じ佳名として名付けられている。

【現在の同位置】
f0191673_20503925.jpg


 上記の写真と比較し、空が狭くなったことが一目瞭然である。
 通りの両サイドに歩道が設置され、その上にアーケードが設置されたためだろうか。
 山梨中央銀行本店と岡島の間の通りから、春日通りを北から南に向けて写したものである。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へ ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。

by kaz794889 | 2010-07-11 22:16 | 甲府市街点描 | Comments(0)
2010年 07月 04日

俺は地方病博士だ

【「俺は地方病博士だ」】
f0191673_2164898.jpg
 山梨県内において長く人々を悩ませた「日本住血吸虫病」、いわゆる地方病は、甲府盆地を中心に流行した病気であり、田んぼで手足が漆にかぶれたようになり、手足が痩せ衰え腹部のみが太鼓のようになり、人間のみでなく牛や馬も罹る病気として恐れられてきたが、その原因は不明であり解決には至らぬ状況が長く続いていた。
 その後、明治37年に日本住血吸虫が確認され、大正2年に感染経路や中間宿主が発見されるなど、地方病の実像が明らかになった大正期には、地方病に対する種々の普及活動が行われることとなったのである。
 こうした中、大正6年5月に発行された小冊子が『俺は地方病博士だ』である。
 この小冊子は山梨地方病研究部が地方病普及の目的をもって小学校児童に愛読させるため、先に募集した説明文に絵画を配し印刷発行したものであるが、経費の関係上その発行数は15,000部となり、当該発行数では当時の山梨県内の小学校児童総数の四分の一であることから、三年生以上を対象に県内各小学校に按分比例配布したものである。
 また、不足分については同小冊子を再版し有料配布を計画していたものである。


【小冊子配布に係る案内文】
f0191673_2175541.jpg
 前述した発行経緯等が記されている。



【『俺は地方病博士だ』の内容】
f0191673_2184668.jpg



f0191673_2110069.jpg



f0191673_21104080.jpg



f0191673_21112374.jpg



f0191673_21115862.jpg



f0191673_21123558.jpg



f0191673_211379.jpg



にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 山梨情報へ ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。

by kaz794889 | 2010-07-04 21:39 | Comments(2)