カテゴリ:電力( 5 )


2013年 10月 27日

甲府電力 柏尾発電所

【東京電力 柏尾発電所】
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  国の登録有形文化財である勝沼堰堤(甲州市勝沼町及び大和町地内)に向かう途中にある発電所が柏尾発電所である。
  現在は東京電力の発電所として稼働しているが、大正11年年1月に竣工し甲府電力株式会社の柏尾発電所として当時の東山梨郡勝沼町柏尾に開設された水力発電所である。




【柏尾発電所の門柱と銘板】
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【甲府電力株式会社 柏尾発電所】
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  日川の対岸斜面から見た昭和初期の柏尾発電所である。
  初鹿野発電所の放水及び余水を水路に引き入れた取水口からの水により、フォイト社製インバルスタービン3500馬力400回転の水車と芝浦製作所製の三相交流、3500Vの発電機により発電し、水車から出ずる放水は発電所主屋下の放水路から本流である日川に放水している。
  主屋の建物の外観は、当時の姿をほぼ残しているが、主屋に降りるための右側階段の脇には自動車が下りるための道が整備されたり、階段上の職員住宅と思われる建物も現在はすべて撤去され、写真右側(東方向)に残る勝沼堰堤への見学入路として現在は整備されている。




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by kaz794889 | 2013-10-27 20:29 | 電力 | Comments(0)
2011年 11月 27日

東京電燈 松留発電所

【建設工事中の松留発電所】
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 昭和2年、建設中の松留発電所である。
 桂川と鶴川の合流点は八ツ沢発電所の放水路にあたり、上流からの土砂の堆積が著しいため、八ツ沢発電所の建設時には洪水位より高めに開削されていた。大正に入り都市の近代化に伴う建設用資材として砂利の需要が増大し、合流点附近は格好の採取場となったことから、合流点の堆積土砂は採取による人工的な処理により川床の安定が図られたことから、八ツ沢発電所からの放水を有効的に再利用することが大正12年頃に計画され、当時実用化されてきた低落差用水車であるカプラン水車を使用する松留発電所の建設が計画され、大正13年10月7日に東京電燈株式会社による建設が着工された。
 建設用地は前述の八ツ沢発電所建設時に放水用地として確保してあり、鉄骨、セメント類以外の資材は現地調達され、主機、補機等は建設地の地形上、中央本線四方津駅まで列車で輸送し、重量物はコロ引きし、その他のものはトラックにより運搬されていた。
 なお、松留発電所の完成は、昭和3年4月3日である。

【現在の松留発電所】
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 松留発電所は昭和38年11月1日から無人化され、昭和47年9月15日からは発電機器の起動、停止についても自動的に実施されている。

【発電所建物の東側主取水口】
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by kaz794889 | 2011-11-27 18:41 | 電力 | Comments(0)
2010年 09月 04日

落合水路橋

【落合水路橋 1】
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 桂川と菅野川、朝日川が合流する都留市古川渡にある落合水路橋である。
 平成9年9月16日に「駒橋発電所落合水路橋」として国の登録文化財に指定され、現在も現役の水路橋として東京電力による管理の元、その役割を果たしている。


【落合水路橋 2】
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━甲州桂川水電落合橋制水門━
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 多連式アーチで川床を越える煉瓦造りの落合水路橋は、大月市駒橋の駒橋発電所に桂川の水を引くための送水路として、東京電燈(東京電力の前身)が駒橋発電所の建設工事とともに明治40年に建設したたものである。
 煉瓦造りの落合水路橋は、長さ56m、幅8.5m、高さ5.6mを有し、上部の水路幅5.7mの水路は現在も毎秒最大25㎥の水が流れているという。


━落合水道橋及余水吐━
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 上記二枚の写真はいずれも明治後期の落合水路橋である。

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by kaz794889 | 2010-09-04 11:43 | 電力 | Comments(0)
2009年 06月 07日

峡西電力株式会社


【峡西電力株式会社二十五年略史(昭和10年7月25日発行)】
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 戦時期における電力国家管理の一環として、昭和17年4月1日に配電統制令に基づく配電会社9社の設立をはじめ、昭和26年5月1日の電気事業再編成令により新たに発足した電力会社9社による現在の電力体制が確立されるまで、山梨県内にあった中小の電力会社の一つが峡西電力株式会社である。
 峡西電力は明治43年7月7日に資本金10万円、株式2000株を以って創立し、中巨摩郡明穂村265番地(現在の南アルプス市)に本社が置かれた。創立当時の社員数は19名、需要戸数は421戸、1069灯であった。


【電気供給規定】
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 峡西電力は本社の他に韮崎、若神子、倉庫町に出張所を開設していたとともに、野之瀬第一発電所(野之瀬村:大正3年11月7日開設)、野之瀬第二発電所、津金発電所(津金村:大正13年9月20日開設)、芦安発電所(芦安村:昭和5年4月25日開設)、韮崎火力発電所(韮崎町:大正12年12月23日開設)の5か所の発電所を有し、中巨摩郡の20か村(釜無川の西側全域(芦安村を除く))及び北巨摩郡の1町20か村を電力供給地域とする他、山梨電気鉄道、芦安電灯、穂坂村電気部を大口電力の供給先としていたが、昭和17年9月1日に山梨県内にあった宮川電灯、高尾水力電気、駒電力とともに関東配電に統合された。


【峡西電力 本社(昭和10年頃)】
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 業務拡大による狭隘化に伴い、峡西電力本社は会社創立時の場所から大正8年1月8日に明穂村小笠原243番地に新築移転している。

━発電所(峡西電力株式会社発行)━
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 中巨摩郡野之瀬村に明治44年12月22日に開設された野之瀬第二発電所である。

━鉄管(峡西電力株式会社発行)━
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 野之瀬第二発電所の水路鉄管である、同発電所の有効落差は191.8mであった。

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by kaz794889 | 2009-06-07 16:23 | 電力 | Comments(0)
2008年 11月 01日

甲府電力株式会社

【甲府電力株式会社】
 昭和17年4月1日、配電統制令に基づき関東配電株式会社が設立され、現在の全国10社(北海道、東北、東京、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄)の電力会社体制となるまで、山梨県内には、甲府電力、峡西電力、桂電燈など複数の電力会社が県内各地域に電力を供給していました。
 甲府市を中心に当時の里垣村、市川大門町、鰍沢町など県内の複数町村を電力供給区域としていた甲府電力は、明治33年5月15日に開業し、甲府市内に最初の電燈が灯されました。 


━甲府電力株式会社 イルミネーション━
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 甲府電力は開業当初、本社を甲府市緑町34番地(現在:若松町10-10附近)に置きました。 その後、本社を甲府市桜町1番地(現在の東京電力山梨支店の場所)に移転しました。イルミネーションした建物は、大正2年に建設された甲府電力の本社です。 

【電燈営業案内】
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 甲府電力の大正12年3月改訂の『電燈営業案内』です。
 電燈は毎日、日没前30分より日出後30分まで送電し、雨天、曇天には幾分調整するといったような、当時の内容が記載されています。
 また、当時は、市川大門、鰍沢、石和、日下部、塩山など県内11箇所に出張所が置かれていたようです。

【點火料 領収証】
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 明治41年3月領収の臨時點火料の領収証です。


━甲府電力第一発電所━
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明治33年の甲府電力開業時に、富士川水系の芦川、西八代郡上野村小持木(現在:市川三郷町上野)に建設された、芦川第一発電所(105kW)です。
 なお、この発電所は、国内の水力発電所としては3番目に古いものです。


━甲府電力 第二発電所━
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 明治39年8月に同じ芦川、西八代郡下九一色村畑熊(現在:市川三郷町畑熊)に建設された芦川第二発電所(250kW)です。


━甲府電力第三発電所━
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 明治44年に同じ芦川、西八代郡下九一色村高萩(現在:市川三郷町高萩)に建設された芦川第三発電所(400kW)です。

 甲府電力には、この他にも、初鹿野水力発電所(1000kW)、柏尾水力発電所(1500kW)、御嶽発電所(2500kW)、石和火力発電所などがありました。

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by kaz794889 | 2008-11-01 19:26 | 電力 | Comments(0)