カテゴリ:劇場・映画館( 16 )


2014年 09月 23日

甲府松竹銀峰座と甲府日活

【甲府松竹と甲府日活のあった位置】
f0191673_14104965.jpg 常盤通りに面する現在の岡島百貨店の店舗は、昭和13年10月に完成した本館(山梨中央銀行本店側の建物)と、その東側の隣接地に建設され昭和48年11月にオープンした新館により構成されている。
 この東側隣接地(新館の建つ位置)には、銀峰映画株式会社が経営していた甲府松竹、甲府日活の二つの映画劇場があった。

















【昭和41年の甲府市街地図】
f0191673_14111257.jpg 昭和41年の甲府市街地図によると、左記の写真のとおり、岡島本館東側に日活、松竹の順に建てられている。
 昭和41年6月に前述の銀峰映画株式会社から岡島が経営を引き継ぎ、しばらくの間は映画館として営業を続けていたが、甲府日活は昭和42年6月に映画館の建物を取り壊し平面80台収容の岡島の客用駐車場となった。
 また、甲府松竹は昭和47年7月まで上映を続け、その後は甲府日活跡の敷地と併せ、岡島新館の敷地となっている。






















【招待入場券】
f0191673_14105572.jpg 昭和41年当時の、甲府松竹と甲府日活の招待用映画入場券である。




























【松竹銀峰座発行の「銀峰ウィークリー」】
f0191673_14110029.jpg 甲府松竹銀峰座は昭和21年5月に開館している。
 写真の「銀峰ウイークリー」は昭和21年11月26日発行の№2である。





















【甲府日活発行のチラシ】
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 甲府日活は昭和22年6月に開館している。





















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by kaz794889 | 2014-09-23 15:46 | 劇場・映画館 | Comments(1)
2013年 06月 29日

小菅村・銀嶺座

【小菅村に残る銀嶺座の正面】
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  過日の山梨日日新聞紙上に、かつて北都留郡小菅村で営業していた映画館である「銀嶺座」について、「「銀嶺座」の記憶よみがえる」との記事が掲載され、その内容は次のとおりであった。
 「小菅村に半世紀前、映画館「銀嶺座」があった。村唯一の娯楽施設で、映画が上映される週末には多くの人でごった返した。テレビの普及で来館者か減り、開館していたのはわずか5年間。地域で親しまれた映画館を知ってもらおうと、現在、当時の映画ポスターなどを紹介する企画展が村内で開かれている。(以下略)」
 
  また、記事には昭和38年に銀嶺座は閉館し、その建物は現在も他の用途で使用されているとのことから、かつて小菅村で唯一の映画館であった「銀嶺座」を訪ねたものである。




【小菅村に残る銀嶺座 ②】
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  新聞記事によれば、銀嶺座の開館は昭和33年であり、1階、2階と合わせて約200席の映画館であったとのことであるが、人口の減少(現在(平成24年度末)の小菅村の人口は757人、昭和29年発行の「小菅村勢一覧」によれば同年の人口は2,247人)や娯楽の多様化といった社会の趨勢などから閉館に至ったとのことである。
  村役場などが面する旧青梅街道から入った道沿いに残る銀嶺座は、写真のとおり現在は正面入口側が塀に閉ざされ、1階入口部分をうかがい知ることは無理であるが、旧観をそのまま維持し現在も建物は残されている。



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by kaz794889 | 2013-06-29 21:15 | 劇場・映画館 | Comments(2)
2013年 05月 04日

甲府宝塚劇場と甲宝シネマ

【昭和11年の甲府宝塚劇場】
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  甲宝シネマが平成25年4月14日に閉館した。昭和21年に甲府市街の中心地である甲府市中央1丁目に移転し、その場所で67年間営業を続けていた、甲宝シネマが平成25年4月14日に閉館した。
  甲宝シネマの前身は、甲府市太田町82番地(現在:太田町3)に実演劇場として新築された演技座を買収し昭和11年7月に開館した甲府宝塚劇場(甲宝劇場)であり、映画上映の他か、演劇も実演する劇場であったが、昭和20年7月の甲府空襲により劇場が焼失したため、昭和21年に甲府市春日町2番地に新築移転し戦後の営業が開始されている。




【甲府市太田町(甲府中央郵便局北交差点)甲府宝塚劇場のあった場所】
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 昭和11年の開館から昭和20年の甲府空襲で焼失までの9年間、甲府宝塚劇場のあった場所(正面のビルが建つ位置)。




【「甲府宝塚劇場ニュース」第259号 】
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  甲府宝塚劇場が週刊単位で発行していた「甲府宝塚劇場ニュース」の第259号である。
  本号は昭和16年6月12日から18日の1週間を紹介する内容として、昭和16年6月12日に発行されている。



【第259号(裏面)】
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  日米開戦の半年前、昭和16年6月の週刊ニュースである。
  既に戦時体制の時期であり、当該週の映画「馬」は陸軍省後援、文部省推薦となっている。また、次週公開を予定の映画「家光と彦左」も「日本人なればこそ、心から泣ける美しい君臣の愛情」との説明を附している。






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by kaz794889 | 2013-05-04 21:42 | 劇場・映画館 | Comments(0)
2012年 09月 16日

甲府・名画座

【名画座ニュース特報①】
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 新東宝系の映画館である名画座が発行していた、「名画座ニュース特報」(昭和32年5月21日発行№18)である。




【名画座ニュース特報②】
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 上映中御案内 総天然色大シネスコ巨編 『明治天皇と日露大戦争』は、昭和31年12月に日本最初のシネスコープ大型映画と銘打って製作が開始され、昭和32年4月29日に公開された新東宝の映画である。
  観客動員数2000万人の記録を打ち立てたこの映画は、興行史上の大記録を打ち立て、上映したすべての映画館はすし詰めの超満員であったといわれる。
  ニュース特報に掲載されている広告からも分かるとおり、甲府駅に近い場所にあった名画座も、その立地環境から多くの観客で溢れていたのではないだろうか。 




【名画座のあった場所】
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 秀英予備校ビル(甲府市丸の内2-15)の建つ位置が、かつて名画座のあった場所である。





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by kaz794889 | 2012-09-16 21:28 | 劇場・映画館 | Comments(0)
2012年 01月 02日

オリオンパレス

【オリオンパレスのあった場所(オリオン通りの南側入り口)】
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 洋画専門の映画館であったオリオンパレスの開館は昭和21年、写真のオリオン通りアーケードの南側入り口の左側(ココリの場所)がその場所である。
 オリオン通りアーケードの道は、大正15年に甲府電力(現在の東京電力)前から紅梅通りの間に新道が開設されたのが始まりであり、戦前期から繁華街への近道として多くの利用があったが、昭和20年7月の甲府空襲で周辺一帯は焼け野原となっている。
 こうした戦後復興の中、オリオンパレスは北杜市(旧須玉町)出身の上村文一、慶一、芳文の三兄弟により昭和21年から昭和32年まで営業が続けられていた。
 


【オリオンパレスのチラシⅠ】
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【オリオンパレスのチラシⅡ】
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by kaz794889 | 2012-01-02 18:16 | 劇場・映画館 | Comments(0)
2011年 12月 03日

大正館

【大正館正面】
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 大正館は上野原市上野原1404番地に残る、戦前期に建築された山梨県内唯一の旧映画館であり、平成9年7月30日に国の登録文化財に指定されている。
 当初の大正館は、寄席としての機能を果たし、映画のほかに講談、浪花節、落語などの演芸一般が行われていたが、大正13年7月に山内金一が月15円で興業権を譲り受け、以降は映画常設館として営業されていた。

【大正館 西側】
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 娯楽施設として戦前、戦後期の映画黄金時代経て、昭和30年代後半期頃から客足も急激に減少するなど、多くの映画館と共通な時代を経て、昭和63年の上映を最後に現在は人形店大正館の倉庫として使用されている。 

【大正館 側面】
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 木造2階建て、切妻造り、亜鉛引鉄板葺き、外壁は下見板張りでモルタル塗りの円柱やアール型の壁を設けるなどの洋風の外観を持ったファサードとなっている。


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by kaz794889 | 2011-12-03 23:30 | 劇場・映画館 | Comments(0)
2011年 10月 01日

甲府電気館と「パリの恋人」

【甲府電気館ニュース】
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 昭和33年10月22日発行の甲府電気館ニュース№11である。
 オードリ・ヘップバーン主演の「パリの恋人」は、10月29日から東京と同時ロードショウであり、「東京中がこの甘美の名作に酔っている」とキャッチコピーが伝えている。
 昭和20年7月6日の甲府空襲で焼失した甲府電気館は、同じ年の12月29日に再建開館し、暗たんたる人心に光明をもたらしている。

【東映電気館招待券】
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 甲府電気館は東映系の映画館となり、昭和32年8月には鉄筋コンクリートにより新築されている。
 招待券に描かれた映画館の建物は、昭和32年に新築された電気館である。

【甲府電気館跡(甲府銀座ビル)】
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 甲府銀座ビルが、かつて甲府電気館のあった場所である。
 昭和49年にこのビルが完成しダイエー甲府店となり、その7階には電気館を継承した甲府東映が入居していた。 

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by kaz794889 | 2011-10-01 21:03 | 劇場・映画館 | Comments(0)
2011年 08月 25日

甲府宝塚劇場・甲府シネマ新築開場

【現在の甲宝シネマ】
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 甲府市中央一丁目の春日通りに面した現在の甲宝シネマである。
 その始まりは、甲府市太田町の「演伎館」を改め昭和12年に開場した甲府宝塚劇場である。
 甲府空襲により焼失した後、昭和21年9月に現在の場所に移転し甲府宝塚劇場として再建している。
 平成7年に現在の建物が新築された際に「甲宝シネマ」と改称され現在に至っている。

【昭和39年頃の甲府市中心街と映画館】
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 昭和39年頃の甲府市街図と映画館(赤字表示)の位置である。
 この市街図の範囲内で、現在も上映を続けている映画館は、この甲宝シネマ(市街図には、甲府宝塚劇場、甲府シネマと表示)のみとなっている。

【新築開場のパンフレット】
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 昭和21年9月に再建された甲府宝塚劇場が昭和31年9月に鉄筋コンクリートで新築された際の新築開場パンフレットである。
 この新築の際にシネスコ映画館選択上映館として同一建物内に「甲府シネマ」が新たに開場している。



【新築開場パンフレットの内容 ①】
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 新築時に甲府宝塚劇場で上映されていた映画は「猫と庄造と二人のをんな」と「のんき夫婦」である。
 いずれも昭和31年10月に上映が開始された映画であり、昭和31年度キネマ旬報の日本映画のベストテンで「猫と庄造と二人のをんな」は第四位となっている。

【新築開場パンフレットの内容 ②】f0191673_15191130.jpg



 甲府シネマで上映されていた映画は記録映画である「カラコルム」である。
 この映画も昭和31年度キネマ旬報の日本映画のベストテンで第三位となっている。

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by kaz794889 | 2011-08-25 15:53 | 劇場・映画館 | Comments(0)
2011年 05月 13日

富士館

【現在の富士館跡】
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【甲府市三日町 活動常設 富士館】
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 富士館は大正7年に松本米兵衛が甲府市三日町10番地に開館した映画常設館である。
 現在、その跡地(甲府市中央4-1-12)は水晶閣駐車場となっている。




【昭和17年10月15日発行 富士館】
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【大正10年5月2日 フジカンニュース 第28号】f0191673_16212393.jpg




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by kaz794889 | 2011-05-13 16:36 | 劇場・映画館 | Comments(0)
2011年 05月 05日

甲府武蔵野館

【甲府武蔵野シネマ・ファイブ】
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 甲府武蔵野シネマ・ファイブ(甲府市中央4-3-5)は、平成10年9月に開館した映画館であるが、平成23年4月1日に閉館している。
 甲府の中心街の一角であり甲州街道の甲府柳町宿であったこの付近も、道路拡幅のためか、旧甲州街道に面した商店の多くが取り壊されており、賑わいをみせていた昭和の面影も消え失せている。

【武蔵野館ニュース №11】
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 甲府武蔵野シネマ・ファイブが開館する以前、この場所には昭和29年3月に開館した前身である甲府武蔵野館が営業していた。
 上記のチラシは、昭和33年3月3日に公開された大映の「大阪物語」をPRする武蔵野館ニュースである。

【甲府中央館 週報103号】
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 甲府武蔵野館が戦後この場所で開館する以前、昭和20年7月の甲府空襲で焼失するまで、ここには大正14年8月1日に開館した映画常設館である「中央館」が営業していた。
 上記のチラシは、1月28日から封切られる、高峰秀子主演の東宝作品である「愛の世界」をPRする、昭和18年1月24日発行の甲府中央館週報である。


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by kaz794889 | 2011-05-05 06:54 | 劇場・映画館 | Comments(0)