2008年 10月 13日

山梨県議会発祥の地

【一蓮寺を訪ねて】
 甲府市太田町の遊亀公園に隣接する、時宗の名刹である一蓮寺に「山梨県議会発祥の地」と刻まれた記念碑があります。
 
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  ここ、一蓮寺において、明治9年11月に制定された山梨県条例及び規則に基づく最初の県会が明治10年5月7日から14日間に渡って本堂を仮議場として開会されました。
  この県会は、当時の区長や公選により選任された議員68名、藤村県令をはじめとする県庁の県官、傍聴人40余名など多数が一同に会することが可能な建物が必要であったため、一蓮寺本堂が用いられたようです。
 (注: 当時新築中の新県庁舎の落成は同年11月23日であったため、議場
    としての使用には間に合いませんでした。)
 
  一蓮寺における県会から2年後の明治12年4月25日に、新たな制度である府県会規則(明治10年7月22日制定)に基づき全国一斉に開会された県会については、県庁舎を仮議場として開会されたため、一蓮寺における県会は明治10年5月の開会が最初で最後となりました。
  なお、県会開会当時の一蓮寺本堂は昭和20年7月の甲府空襲で焼失しました。現在の本堂は昭和59年に完成したものです。
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【絵葉書で見る往年の一蓮寺】
 「寺域一万八千坪余にして本堂、庫裏、書院、鐘楼、中朱雀門等、甍を並べ其南は直ちに甲府公園に通じ…」と、明治27年5月発行の『日本名勝地誌第三編』に一蓮寺について記されています。
 
─太田公園内 一蓮寺(甲府市名勝)─ 明治40年代頃の景観
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 本堂・庫裏・塔頭などは江戸文化年間の大火で焼失し、幕末に再建されたようです。この本堂で明治10年に県会が開会されました。また、明治9年頃には地租改正に伴う地券掛出張所が置かれていました。

─甲府八景 一蓮寺─ 明治39年頃の景観
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by kaz794889 | 2008-10-13 15:14 | 絵葉書 | Comments(3)
Commented by ひろ坊 at 2008-10-13 17:07 x
一蓮寺の本堂が仮議事場になったことがあるとは、知りませんでした。山梨県議会発祥の地の石碑は、大分新しいようですね。漢字も旧字体を使っていないところを見ると現在の本堂が完成したときに立てたものではないでしょうか。
Commented by 峡陽文庫 at 2008-10-13 23:56 x
 「山梨県議会発祥の地」の石碑は、昭和52年5月に建てられたもののようです。
Commented by ひろ坊 at 2008-10-14 00:04 x
峡陽文庫様、お答えいただき有り難うございました。
山梨情報のランキング表であれよあれよという間に、8位になっていてビックリしました。ベスト10入りおめでとうございます。これからも素晴らしいコレクションを見るのが楽しみです。頑張ってください。


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