2016年 06月 12日
【太宰治資料展Ⅱ パンフレット】 平成26年8月に、太宰治の資料約50点が、津島家から三鷹市に寄託され、昨年の6月13日から28日まで、「津島家寄託 太宰治資料展」として、三鷹駅前の三鷹市美術ギャラリーにおいて開催されている。 [平成27年6月開催の太宰治資料展] http://kaz794889.exblog.jp/24136455/ 本年も、昨年度開催された同展における未公開の津島家寄託資料を中心とした約70点を展示資料とする、「津島家寄託 太宰治資料展Ⅱ ~師、友そして「饗応夫人」~」として、平成28年6月11日~7月3日を会期として、昨年と同じ三鷹駅前の三鷹市美術ギャラリーにおいて開催していることから、本日、同展を観覧した。 展示は「Ⅰ 師友集いし<三鷹の家>」、「Ⅱ 太宰治と「饗応夫人」」の二部構成となっており、三鷹時代における太宰治の文学交流などが中心となった展示となっている。 三鷹時代における資料を中心とした今回の資料展において、太宰治の甲府疎開時における関係資料が展示されている。 昭和20年3月に夫人と子供二人を当時の甲府市水門町にあった夫人の実家である石原家に疎開させ、同年4月には太宰治自身も石原家に疎開しているが、同年7月6日夜の甲府空襲により石原家も罹災しており、太宰治の家族も焼け出されている。 今回の展示品の中に、甲府空襲による罹災証明書が展示されている。 当該証明書には次のとおり記載されている。 「罹災証明、 甲府市水門町石原方、 津島(以降は判読不可)、家族数外○(判読不可)名、右者昭和20年7月6日ノ空襲ニ依リ罹災シタルコトヲ証明ス、昭和20年7月8日、甲府警察署長」 罹災証明書は、終戦後における三鷹時代の「家庭用品購入通帳」の最終頁に添付されている状態で残されており、そこには美知子夫人の几帳面さが感じられる。 【展示室の入口】 6月19日の桜桃忌を中心に三鷹市においては、前記の「太宰治資料展Ⅱ」の他、同市の「太宰治文学サロン」においては、6月7日から10月2日を会期として、昭和23年~24年にかけて八雲書店から刊行された太宰治全集に関する企画展示である「太宰治の全集創作」展が開催されている。 ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。
by kaz794889
| 2016-06-12 23:11
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