2015年 04月 26日
【「恩賜財団 軍人援護会山梨県支部」発行の御慰問絵葉書】 昭和13年10月3日に当時の内閣総理大臣近衛文麿が召され、軍人援護に関する勅語が賜われるとともに、軍人援護の貨として御内幣金が下賜された。 このため、関係大臣である厚生大臣、陸軍大臣及び海軍大臣と慎重協議の上、公爵近衛文麿を設立者とし、恩賜金300万円を以て、「銃後一体、官民協力を以て傷痍軍人、軍人遺家族に対する各種の援護事業を行い、政府の施設と相計って銃後援護の実を挙げ、将兵をして後顧の憂いなからしむことを期す」ため、厚生省による「恩賜財団軍人援護会設立ノ件請議」に基づき、昭和13年10月7日の閣議において設立が決定された組織が「恩賜財団 軍人援護会」である。 軍人援護会山梨県支部は、軍人援護会支部規程に基づく支部として、その活動を支援補完するため山梨県下における戦没軍人の遺族、傷痍軍人及びその家族遺族並びに現役又は応召中の軍人及びその家族等に対する各種援護事業を行うことを目的として、その事務所を山梨県庁内に置き、山梨県知事を支部長とする他、副支部長、常務、理事、監事、評議員等を役員として組織されていた。 【武運長久祈願(武田神社)】 盧溝橋事件から4年を迎えた昭和16年9月に、戦線の勇士慰問のため 山梨県内の女学生を動員して人形一万個及び郷土山梨の姿を描いた絵葉書が前線の兵士に向けて送られている。 前記のタトウによる4枚組の絵葉書の内の1枚が、左記の「武運長久(武田神社)」である。 なお、他の3枚は「本栖湖の冨士」、「葡萄郷(勝沼附近)」、「山の山梨(鳳凰の地蔵)」と題するものである。 【山梨常会資料(昭和17年7月21日発行 第32号)】 山梨常会資料においても、軍人援護会山梨県支部による軍人援護に関する事項について、3ページに渡って記されている。 ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。
by kaz794889
| 2015-04-26 18:02
| 戦時期の山梨
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