2014年 05月 03日
【城北新道開鑿碑】 甲府市中央2丁目の民家の宅地内に建つ「城北新道開鑿(かいさく)碑」は明治43年5月に建立された石碑である。 石碑に刻まれた内容によると、明治36年6月に中央本線が甲府まで開通し、甲府城清水曲輪の位置に甲府停車場が設置されたことに伴う線路の敷設により、甲府城の周囲にあったこれまでの道路が分断され、特に東西の交通路の閉鎖は周辺住民にとっては不便甚だしいものであったという。 このため、周辺住民等の有志者が道路の新設を発起し義捐金を募り、1000余円を集めたことなどから甲府市もその趣旨に賛同し、明治43年4月に新たな道路の建設が起工され、長さ250間、幅3間、工費3300余円の城北新道が完成したという。 【明治42年の甲府市街図】 新道、シンミチ(赤線部分)が城北新道の位置である。 周辺住民がこれまで利用していた東西を結ぶ生活道路は中央本線の敷設により消滅している。 【現在の城北新道】 現在の城北新道(上記市街図の矢印方向)である。 道路に沿った右側民家の先に「城北新道開鑿碑」が建てられている。道路突き当りは甲府城稲荷櫓である。 ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。
by kaz794889
| 2014-05-03 12:20
| 石碑
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