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2013年 04月 21日

甲州市近代産業遺産 「宮光園」


【「宮光園」案内チラシ】
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 宮光園はワイン産業の先覚者である宮崎光太郎が自宅に整備した宮崎葡萄酒醸造所と観光ブドウ園の総称であり、「宮光園」の宮光は宮崎光太郎の氏名に由来している。
 明治10年8月に山梨郡祝村(現在:甲州市勝沼町下岩崎)に設立された日本初のワイン醸造会社である大日本山梨葡萄酒会社(通称:祝村葡萄酒会社)が、明治19年に販売不振のため解散することとなり、施設は土屋龍憲(大日本山梨葡萄酒会社が明治10年に葡萄酒醸造技術習得のためフランスに派遣した2名(1名は高野正誠)の内の1名)と妹婿の宮崎光太郎が引き継ぎ、土屋は醸造に、宮崎は東京に設立した甲斐産商店で販売に力を注ぐこととなった。
 その後、明治23年頃に宮崎は独立し、明治25年頃に自宅の日本酒醸造所で父親の市左衛門が中心となって葡萄酒醸造を開始し、その後は観光ブドウ園等として昭和30年代まで営業され閉園された後に、関係者から当該施設等が甲州市に譲渡され、同市による整備後の平成23年3月から一般公開されている。

【宮光園南門】
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【宮光園主屋】
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 大正年間に煙だしを持つ民家建築の2階部分を洗出しモルタル外壁の洋風建築に大改修した建物である。
 2階は現在、宮光園に残されていた資料等の展示スペースとなっている。




【主屋の裏側】
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 宮光園の主屋は改修され一般公開されているが、主屋の東側にある通称白蔵、主屋後方の土蔵、レンガ煙突等は現在も改修中である。




【甲斐産商店 宮崎光太郎の年賀状】
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 いずれも、明治30年の年賀状である。
 甲斐産商店は宮光園が醸造した大黒天印甲斐産葡萄酒の東京における販売店として宮崎光太郎が設立した発売元である。




【大黒天印 宮崎葡萄液のチラシ】
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 大黒天印葡萄酒関連のトレードーマークである大黒天は、米俵ではなく葡萄酒の上に乗っている。
樽宮崎葡萄液は、明治35年





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by kaz794889 | 2013-04-21 17:22 | Comments(0)


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