2012年 11月 04日

明治45年東宮行啓を歩く 1 【甲府駅奉迎】


  明治45年3月27日、皇太子時代の大正天皇が、近衛歩兵第一旅団幹部演習と併せ、教育、産業、民情等視察の思召しを以て山梨県に行啓されている。
  山梨県への行啓にあたり、甲府城内の機山館を皇太子殿下の御旅館とし、8日間御在留され4月4日に還御されている。
御在留の間、演習視察の傍ら東宮侍従を明治13年の明治天皇行在所に訪はしめられるとともに、神社、仏閣、名勝、古墳、諸学校、諸工場を視察されている。
  また、御滞留中の山梨県内は県民が挙って奉迎に赤誠を単め、軍人、学生の連合演武大会、運動会、その他国産品陳列、社寺旧家の宝物陳列、諸学校生徒及び甲府市民の提灯行列などがなされていた。
本年、平成24年が大正100年の年にあたることから、1世紀前の東宮行啓の地を歩くこととしたい。


【(行啓記念)甲府停車場前奉迎門】
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  明治45年3月27日午前10時50分に東宮御所を御出門され、新宿駅11時15分発の臨時列車により午後4時15分に甲府駅に到着されている。
甲府駅に到着後、皇太子殿下は腕車に召され橘町、錦町、紅梅町から桜町通りを経て午後4時35分に御旅館である甲府城内の機山館に入られている。なお、この日の甲府は曇天であったという。

【現在の甲府駅前】

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  現在の甲府駅は昭和61年の山梨国体に合わせて橋上駅舎、駅ビル、南北自由通路の三点セットの新駅となり、明治45年当時の甲府駅舎から数えて3代目の駅舎となっている。

【皇太子殿下が御着前の甲府駅付近】
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  行啓当日の甲府駅における奉迎者中、有爵者、文武官高官、貴族院・衆議院議員、従六位又は勲六等以上の者、藍綬、緑綬褒章受領者、商業会議所会頭、郡長、市長、県会、郡会、市会議長、同参事会員、国弊社宮司、管長以上の僧侶、赤十字社特別社員以上の者、愛国婦人会正副支部長等はプラットホームに。
  陸海軍将校、新聞記者、有位帯勲者、官公吏、議員、神官、僧侶、弁護士、医師、赤十字社、愛国婦人会、武徳会員等は甲府駅車寄の左右に。
  高齢者、軍人遺族、学生生徒等は御道筋の両側に整列し、列後の群衆は甲府市空前の盛観であったという。


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by kaz794889 | 2012-11-04 18:32 | 明治45年東宮行啓を歩く | Comments(0)


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