2011年 08月 27日
【身延線 南甲府駅】 昭和3年3月30日に冨士・甲府間の身延線が全通した際に開業した南甲府駅(開業当時の駅名は甲府南口駅)である。 全通当時の身延線は冨士身延鉄道として開業したものであり、甲府南口駅を中心とした甲府市南部の開発が計画され、現在も駅前周辺を中心に碁盤の目状に道路が形成され、東一条、西一条、北大路、南大路といった通りの名前が過去の名称として記憶されている。 【身延自動車 自動車時刻表】 身延自動車は大正14年に開業したバス事業会社であり、昭和4年に身延弘通、昭和6年に富士川自動車を合併し、身延から静岡の芝川にいたる地域のバス事業を統合した峡南地域を中心としたバス会社であった。 その後、戦時体制の強化から山梨県内は国中地方と郡内地方の2ブロックでのバス会社の統合が図られることとなり、山梨開発協会、峡西電気鉄道、身延自動車ほか6社が昭和20年5月1日に統合し山梨交通が発足している。 統合当時の身延自動車は本社を甲府に置き、34両の車両を有していた。 【湯村温泉━甲府駅━南口駅間時刻表】 昭和13年2月1日改正の湯村温泉と甲府南口駅間のバス時刻表である。 甲府南口駅から緑橋営業所、甲府駅を経由し、所要時間23分で湯村温泉とを結んでいた。 当時、緑橋営業所は甲府市柳町70番地(法人会館(旧甲府商工会議所)と隣接した南側の場所)に置かれていた。 甲府南口駅は冨士身延鉄道の駅であったことから、湯村温泉とこの駅を結ぶ路線が設けられていたものと思われるが、身延線はこの年の11月1日に鉄道省による借り上げ運営が始まり、16年5月1日には国に買収されている。 ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします
by kaz794889
| 2011-08-27 22:15
| 交通
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