2011年 01月 23日
【『ぶどうの精』】 かいてらす(山梨県地場産業センター)正面入口右側に置かれたブロンズ製、高さ1.17mの立像が、柳原義達によって昭和28年に製作された『ぶどうの精』像である。 昭和25年、毎日新聞社主催の全国観光地百選の投票が行われ、渓谷の部第一位に御岳昇仙峡が選ばれ、この成果が非常に大きな宣伝効果となり、昇仙峡は観光シーズンには渓谷銀座と言われるほど多数の観光客が押しかけるようになり、渓谷の部第一位となった前後に観光宣伝が活発に行われるようになり、甲府市と観光協会は昭和27年には東京、神奈川、静岡方面を中心に観光キャラバン隊を派遣し、観光宣伝と観光客の誘致に大きな成果を収めており、昭和28年には東京を中心に京浜、千葉、埼玉方面に大規模なキャラバン隊を派遣し、新宿三越に臨時の観光案内所を設ける一方で、東宝映画のロケ地を昇仙峡に誘致するとともに、都内の主要映画館で甲府の観光地のスライド上映を行っている。 こうした中、全国観光地百選の渓谷の部第一位の選出、第一回「御岳昇仙峡まつり」の開催記念と観光宣伝のため、甲府市は『ぶどうの精』像を御岳昇仙峡を背景として昭和28年に新宿駅構内に設置し新宿駅利用者へのぶどう郷と御岳昇仙峡の観光宣伝に努めてきたが、昭和36年に新宿駅が改築されることに伴い、『ぶどうの精』像は新築された甲府市役所新庁舎玄関前に昭和38年5月に移設されている。 その後、昭和60年に山梨県地場産業センターが開館すると、それを記念し現在地に二度目の移設が行われている。 ブログをご覧いただきありがとうございます。峡陽文庫のブログ運営の励みとなります、ご覧の都度1日一回、左の『「山梨情報』をクリックいただけますようお願いいたします。
by kaz794889
| 2011-01-23 22:25
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