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2010年 09月 23日

藤村記念館

【藤村記念館復元記念】
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【藤村紫朗の書簡】
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 藤村記念館の建物は、明治8年に中巨摩郡睦沢村に建設された睦沢学校(現在の小学校)の校舎であり、昭和32年4月まで睦沢小学校校舎として使用されていた。
 当時の山梨県令藤村紫朗により疑洋風建築による学校校舎の建設が進められていた中で、当時の建築の名残りを伝える貴重な建築物として、既に廃棄寸前であった校舎を「藤村様式旧睦沢小学校校舎保存委員会」が昭和36年に譲り受け、山梨県内各界の協力を仰いで総合郷土博物館としての復元を行なうこととした。 同校舎は武田神社境内に移築復元されることとなり、昭和41年8月15日に復元落成式が挙行されている。 この落成式において、建物は山梨県令藤村紫朗の明治初期における功績を長く記念する意図から「藤村記念館」と命名されるとともに甲府市に寄贈され、同市により建物の維持・管理が行なわれている。
 なお、昭和42年6月15日に藤村記念館は、国の重要文化財に指定されている。



【藤村記念館の甲府駅北口への移築工事】藤村記念館_f0191673_1356917.jpg


 甲府市による武田神社周辺の武田氏館跡整備に伴い、藤村記念館は甲府駅北口に移築することとなった。 平成19年12月に武田神社内にあった同記念館の解体工事が始まり、翌20年2月から、建物全体を覆うこの屋根月囲いの中で移築工事が開始されていた。 

【藤村記念館正面】藤村記念館_f0191673_1356274.jpg


 藤村記念館の外観は、これまでよろい戸が水色、バルコニーが緑色となつていたが、甲府駅北口への移築にあたって調査において、旧睦沢学校として竣工された当時は、白と黒を基調とした建物の色調であった可能性が高かったということから、当初竣工当時の色調により移築復元されることとなった。
 本年5月に工事用の覆いが取り払われ、現在は移築復元後の姿が現れている。
 なお、甲府駅北口に移築後の開館は、本年10月1日の予定であり、開館に併せ館内で常設展と企画展が行なわれるということである。

【藤村記念館背面】
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【藤村記念館東側側面】
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by kaz794889 | 2010-09-23 15:52 | 藤村式建築 | Comments(0)


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