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2009年 02月 08日

日本三奇橋 甲斐の猿橋

 大月市猿橋町にある猿橋は、橋の南方に建つ宝暦5年10月15日建立の猿橋碑に『我大日本橋梁之奇巧者周防之算橋岐岨之懸橋峡之猿橋是己』と刻まれているとおり、周防の錦帯橋、木曾の桟橋とともに日本三奇橋のひとつとされ、絶壁に架けられた猿橋は長さ31m、幅5.5m、下を流れる桂川の水面からの高さは31m、橋脚を用いず、両岸の懸崖から数多の框を重ね次第に出して橋としており、昭和7年3月25日には国の名勝に指定されている。

【日本三奇橋 猿橋探勝】
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 大黒屋旅館は猿橋畔にある、客室11室、収容客40名の旅館である。大黒屋は直営の自動車部を設け、猿橋の下車駅である中央本線猿橋駅から大黒屋までの約4kmにおける旅客の送迎なども行っていた。



【猿橋案内】
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 「桂畔閣 大黒屋ホテル」の名称で発行された猿橋案内である。


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━(猿橋名勝)猿橋ノ正面ノ景━
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━【甲斐国】猿橋の奇景━
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 猿橋とともに、この場所には中央本線の橋梁と東京電燈(現在の東京電力)八ツ沢発電所第一号水路橋が架けられていた。
 [中央本線橋梁]
  明治35年10月1日に鳥沢駅から大月駅まで延伸開業した当時、鳥沢、猿橋間のルート は、鳥沢駅を出て右カーブし、桂川の左岸を通り猿橋と併行して桂川を渡り、猿橋駅に至るものであったが、中央本線の複線化にあたり、昭和43年9月20日に現在の短路新線化されたため、猿橋と併行する橋梁は現在は撤去されている。
 [第一号水路橋]
 第一号水路橋は通称を猿橋水路橋といい、都市化が進む東京への電力供給を目的に建設された、東京電燈八ツ沢発電所の施設の一部であり、明治45年に完成した。
 この水路橋は明治期のコンクリート橋としては国内最長と言われ、八ツ沢発電所施設の一つとして平成17年12月27日に国の重要文化財にしていされ保存されている。

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by kaz794889 | 2009-02-08 20:53 | 観光案内 | Comments(0)


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